昨年(2018年)、ポウ動物病院(上田市)と松本市で実施したイヌとネコの不妊化手術数を集計しました。

イヌ(雄♂) 60匹(内、保護イヌ3)
イヌ(雌♀) 62匹(内、保護イヌ3)
ネコ(雄♂) 750匹(そのうち野良・保護ネコ552)
ネコ(雌♀) 957匹(そのうち野良・保護ネコ742)
昨年は多頭飼育に陥った家庭で、ついに猫が飼いきれなくなり、多数の猫を手術することが何件かありました。
猫が1匹か2匹のうちに不妊化手術をしておけば、問題が大きくなることもなかったと思うと、残念でなりません。
一方で、不妊化手術の件数は増えてきました。
これはひとえに、日頃から地道な活動をされている方々の御蔭だと思います。
また、上田市においては、獣医師会と上小愛護会、ボランティア団体が協力して不妊・去勢手術助成金のすべてを、飼い主のいない猫の不妊化に充てるという、画期的な事業が成し遂げられた年でもありました。
「猫にエサをやるな!」という兵糧攻めで野良猫の問題が解決したという話は聞いたことがありません。
「猫には定点定時でエサをやりましょう。そしてエサを食べにくる猫たち全頭の不妊化手術をしましょう」
エサを与えるから繁殖するのでしょうか?
不妊化しないから繁殖するのです。
自然科学の、誰でもが知っている常識のはずです。
耳先のXカットは、見守っているヒトがいることの証しで、ネコにとってのお守りです。
小さな友だちを大事にする社会でありたいと願います。